混合で描く未来のかたち

アイディアの有機的な結びつきで未来を描こうという高校生による小さなこころみ。

僕がなにをやろうとしているのかまとめてみる。

僕は誰か。

 地方に住む高校生です。とりあえず自分のことを書いてみます。中学生までは特になにも変化のない平坦な人生を送ってきました。成長が早かったのか、出会って来た人が少なすぎたのかはわかりませんが、何かと周りの人よりできることが多く挫折もなく平坦な道のりです。高校に上がってからは特に将来のことを考えるわけでもなく、ただ何か変化を求めていろいろなことを始めてみました。最初は日本の次世代リーダー養成塾なるものを学校の掲示で見つけて、とりあえず申し込んでみることにしたわけです。全国からいろいろな高校生が集まる2週間のサマースクールでした。「世界で活躍するリーダーの講演を聞いて、同世代の仲間と議論を深める」と言うのが活動の主たる部分です。終わった時に感じたことは、特に変化がないということでした。いろいろな話を聞いたものの自分の変化は全く認識できませんでした。

 同じ2週間を過ごした仲間たちが団体を立ち上げてみたり、プロジェクトを始めたりする中なんとなく鳥瞰的に眺めていて、その理念に軸がなくたんに何かしたいだけの浮ついた感じが気に入らず普段通りの生活に戻っていったつもりでした。

 そんな夏休みを終え、所属する新聞部では記事の作成が始まりいつもの忙しい高校生活が始まりました。そんな時、部活の顧問からサマースクールの記事を書くように言われました。自分の中の変化を見つけて具現化せざるをえない状況になったわけです。そこで記事を無理やり書いて提出しますが添削が一向に返ってきませんでした。1ヶ月ほど経って添削が返ってきた時に言われたのは、僕の中で考えが消化されるの待っていたということでした。そこで記事をもう一度書き直した時に自分の中に湧いてきたのが専務理事の「激しく考え続けろ」という言葉です。本当になんとなくですが大切なことの気がして意識しているうちに実感として大切だということがわかってきた言葉です。そして「激しく考え始めたこと」を変化として記事にまとめました。この「激しく考える」という言葉は今振り返ると本当に大切な言葉で、これが僕に大きな変化をもたらしたようです。(いまだに自分では実感していませんが周囲からはそう評価してもらうことが多いです。)

 この後活動して来たことを簡単にまとめます。

九州大学未来科学者創成プロジェクトQFC-SP

 端的に言えば、未来の科学者を創成するために(そのままですね笑)、九州大学の教授と周辺地域の高校生で一緒に研究活動をする取り組みです。最初の半年で様々な分野の教授の講義を聞いた後に二次審査で研究室とのマッチングがあり、合格すれば1年間研究室に配属されて研究をするというものでした。(今は少しかわっているようですが。)僕は残念ながら二次審査に合格できず研究室配属とはなりませんでした。今でも思い出すと悔しい気持ちが蘇ってくるほどの初めての挫折だったと言えるかもしれません。

JAXA 種子島エアロスペーススクール

 ここまでの経緯を話す中で割愛してきましたが、幼少期から宇宙機開発に憧れてきた少年です。2010年のはやぶさ帰還が決めてとなり、惑星探査で後世に残る成果を残してこの世をさろうと思っています。(最近はやりたいことが多すぎてその中の一つになりつつありますが。)そこで、実際に現場を見てみようと参加したのがエアロスペーススクールです。映像でよく見ていた種子島の発射場を見て感動すると同時に、何より宇宙について語り合える仲間との時間を楽しみました。宇宙事業で自分がやりたいことが少し明確になったのが成果でした。

アメリカのサマースクール

 グローバル化社会。国際化。英語が大切。海外に行きなさい。と、至る所で言われるので、それなら高校生のうちに抜け駆けしてやろうという野心的な取り組みであります。(本当は海外に疎い自分に自信がなかっただけなのかもしれません笑) DebateとPhotograpyとEnglish conversationを勉強してきました。国際社会での日本人のあり方を模索するという大変崇高な目標を掲げたものの、最初の1週間は英会話に苦戦し、実際目標達成に使えたのは残った2週間だけになってしまいました。それはともかく、現地では自分の固定概念を根本から破壊することができ、在米中ももちろんですが帰国後自分の生活に敏感に反応できるようになったのが大きな成果でした。

④日頃の読書

 これは①~③のようなまとまった活動ではありませんが、一番自分に影響を与えているものかもしれません。中学時代は全く読書をせず、読んだのは「君の膵臓を食べたい」一冊のみでした。そんな私がリーダー塾から帰ってきて読書に目覚めたわけです。なにもかわったところはなかったと言いましたが、これだけは大きな嘘かもしれません。読書が生活大きな部分を占めるようになりました。

 

ここでなにがしたいのか。

 途中将来について書きましたが、僕が人生を通してやりたいのは社会変革です。僕が社会変革を起こすためのビジョンを今から描いて、その中でこのブログがなにになるのかをまとめて終わりにします。

 社会変革を起こすにはどんな要素が必要なのか。高校生の僕なりに考えたのが次のことです。

①変革のビジョンを示す人

②ビジョンを実行するためのリーダー

③リーダーのもとで計画を遂行する人

具体的に言うと、

 まずは①改革の方向性を考える人が必要です。現状を超鳥瞰的に眺め、固定概念を取り去って、すべての事象を一般化し、メリットデメリットを正確に捉え、方向性を示していくわけです。僕の中のイメージでは、落合陽一さんや安宅和人さんのような方々がこの位置にいると認識してます。一般人には理解し難いような将来のビジョンをリーダーたちに掲げます。彼らに必要なのは固定概念に囚われずに現状を分析し、圧倒的発想力でビジョンを作り上げることだと考えています。

 このビジョンを実行していくのに必要なのが②リーダーです。人間は集団で行動することで優位性を保っている(サピエンス全史を読んだ時の僕なりの解釈)以上、集団でビジョン実現に向かう必要があります。リーダーはその集団にビジョンを示し、状況を見極め細かな戦略を講じながらビジョンに集団を導いていきます。彼らに必要なのは大衆を惹きつける魅力・発言力、そして機敏な判断力だと考えています。(橋下徹さんは①と②両方の能力を兼ね備え、実行してきた方だと認識しています。)

 このリーダーの示す戦略を実行していく人が③です。特にこれといった説明は思いつきませんが、僕には今の学校制度で生産されているのはこの思考を伴わない高効率な作業能力にしか思えません。これこそコンピュータの得意分野である以上変革が必要なのは間違い無いと感じています。(僕はこの能力生産から逃れようと必死に読書と思考を続けています。ちなみに教育も将来携わってみたい一分野です。なぜなら変革に対する物凄いポテンシャルを感じるからです。)

 私はどこの人になりたいのか。①の人です。②のリーダーはその時代の大衆には広く認識され、成功すればその時代の人には認められるのかもしれませんが、後世に渡って残り続けるのは本質的にはその変化そのものの影響でしかないと思います。その変化自体をデザインしてみたいと言うのが理由です。(と言いつつも、単純に未来をデザインしている方々があまりにもかっこいいから憧れているだけなのかもしれません。)

 では、その資質どうやって手に入れるのか。自己紹介で書いた4つがその手段として有効だと考えています。実体験と読書で固定概念を破壊しつつ、今、ビジョンを提唱する人たちの考えを吸収する。ただ、これだと果たして自分の中でイノベーティブな考えを生み出せるようになるのかがここ最近の不安でした。さて、ついに書きたかったことまでたどり着きました。この不安解消がこのブログです。では具体的にはなにをやっていくのか。それは様々な本で学んだこと、自分の体験の中で感じたものを“有機的に“結び付けていくと言う作業です。これはいろいろなところで考えてきたことですが、もし物理学を極めても果たして社会を変えられるかと言われれば僕には疑問が残ります。なぜなら自分よりももっと深く広く物理学を極めている人が現代に、ましてやこれまでの歴史上どこかにいることはほとんど間違い無いと思います。でも、物理学とクッキングを(この二つは本当に適当に思いついて書いているだけです笑)かなり高度なところまで極めれば、その組み合わせではこれまでの誰よりも優れた人間になれる可能性がかなり上がるような気がします。この組み合わせて勝ち抜く戦法を利用しようと言うわけです。これまでのイノベーティブな考えを可能な限り有機的に結び付けた知識をベースにした頭で固定概念を破壊して考えれば何かイノベーティブな新しい考えを生み出せるはずだと思うのです。この結びつける作業を「混合」と呼び、これで未来を描く。そんなことをこのブログでやっていければいいなと思います。